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森のなかで

in the forest

2007年10月20日(土)−12月9日(日)


森は多くの生命が誕生し、土に還り、再生する舞台です。そしてまた森は、杜とも示されるように神々が住み、顕れるところでもありました。原始のすがたがすでに失われたとはいえ、森は今もなお生命の不思議や宇宙の有り様について私たちに何かを語りかけてきます。
和歌山は、豊かな森と熊野古道を擁し、紀州の森を世界に知らしめた南方熊楠を生んでいます。この展覧会は、和歌山県内の3つの美術館(和歌山県立近代美術館、田辺市立美術館、熊野古道なかへち美術館)が共同で開催し、絵画、彫刻、写真、映像などのさまざまなジャンルにおいて、森からのメッセージをかたちとする7人の作家たちの作品を紹介します。
草木の緑や鳥のさえずり、そして水のせせらぎが私たちに癒しをもたらす場としての森、私たちの感覚を研ぎ澄ませてくれる瞑想の場としての森、また時として何者をも拒絶する畏怖の空間である森・・・。本展では、森のそのような諸相のなかに分け入って制作された、新作を含む作品の数々によって、私たちと森との関係を再考する手がかりを見つけたいと思います。

出品作家=内山りゅう、押江千衣子、栗田宏一、高木正勝、戸谷成雄、銅金裕司、矢櫃徳三

 

◎栗田宏一ワークショップ「森のなかの土」
私たちの足もとには、さまざまな色合いの土がひろがっています。
実際に森のなかに入り、土を拾い集めて観察します。

日時:2007年11月10日(土)・11日(日)10:00〜16:30
ナビゲーター:栗田宏一(土のアーティスト)
場所:和歌山県立近代美術館
対象:小学生の親子25組(2日間とも参加できる人、先着申込順)
参加費:無料
申込み方法:和歌山県立近代美術館へ電話申込み(tel:073-436-8690)

主催:和歌山県立近代美術館、ワンダーアートプロダクション
協賛:花王
詳しくはこちら→

◎ミュージアム・トーク 担当学芸員がおはなしします。
11月17日(土)、11月23日(祝・金)、12月9日(日) 午後2時より

【主  催】

「森のなかで」展実行委員会、和歌山県立近代美術館、田辺市立美術館、 熊野古道なかへち美術館

【助  成】 財団法人地域創造
【特別協力】 株式会社 西本、ノーリツ鋼機株式会社
【協  力】 平田建設株式会社
【開館時間】 午前9時30分〜午後5時(入場は午後4時30分まで)
【休館日】 月曜日
【観覧料】 一般500(400)円、大学生300(250)円( )内は20名以上の団体料金
高校生以下、65歳以上、障害者の方、県内に在学中の外国人留学生(外国人就学生も含む)は無料

 

栗田宏一《ソイル・ライブラリー/和歌山》
和歌山県内の土、ガラス瓶

内山りゅう《水の森》より 2007年 写真
高木正勝《Tidal》2007年 ヴィデオ・インスタレーション
矢櫃徳三《南方楽園 神跡考 ミナカテルラ・ロンギフィラ No.24》2001年 合板を彫って油彩 
押江千衣子《山のあなた》2007年
油彩、カンヴァス
戸谷成雄《森》1986年 木、アクリル 和歌山県立近代美術館蔵





銅金裕司《粘菌プラントロン》2007年 粘菌、コンピュータ、スピーカ、ほか 

   
【出品作家紹介】(50音順)
内山りゅう(東京都1962- )うちやま・りゅう 和歌山県在住
ネイチャーフォトグラファー.淡水魚をはじめ、水にかかわる生き物の生態研究とその撮影をライフワークとしている.1999年に、和歌山の川の水の美しさに惹かれて和歌山へ移住.本展では、水中から眺めた森の姿をとらえた写真を中心とする《水の森》 (2007)シリーズより12点を展示.

押江千衣子(大阪府1969- )おしえ・ちえこ 大阪府在住
植物をみずみずしい色彩によってのびやかに描き、植物の呼吸を自分の肌で確認するような作業を続ける.《山笑う》(2007)《山のあなた》(2007)など、熊野に取材した新作と旧作による13点を展示.

栗田宏一(山梨県1962- )くりた・こういち 山梨県在住
日本および海外の土地をめぐって土を収集し、さまざまな色の土を通して、世界の多様性を探るとともに、足もとの土のありのままの美しさを提示する.和歌山県下の土を用いたインスタレーションを展示.

高木正勝(京都府1979- )たかぎ・まさかつ 京都府在住
映像作家/音楽家.森からのインスピレーションが制作に反映された《Bloomy Girls》 (2005)《el viento》(2006)《Tidal》(2007)の3つの映像作品によって構成. 《Tidal》は熊野の夜にインスパイアされた作品.

戸谷成雄(長野県1947- )とや・しげお 埼玉県在住
1984年に始まる《森》シリーズでは、森の構造を独自に解釈し、従来の彫刻概念に回収されない彫刻のあり方を模索する.近年は「ミニマルバロック」という相反する概念の境界を探求している.熊野の地形をモチーフとした新作も含めた6点を展示.

銅金裕司(神戸市1957- )どうがね・ゆうじ 神戸市在住
学術博士(園芸学).植物の生態系と人間とのかかわりをテーマとしている.「プラントロン」という装置では、植物に流れる微細な電流をコンピュータにより音へと変換することで、人間との交感を試みる.南方熊楠の追い求めた粘菌と熊野速玉大社の御神木である薙(なぎ)の木を使ったインスタレーション2点を展示.

矢櫃徳三(和歌山県1957- )やびつ・とくぞう 東京都在住
南方熊楠の宇宙観を独自に解釈した作品を制作する.熊楠が発見した粘菌の名がつけられた「ミナカテルラ・ロンギフィラ」シリーズでは、板面に粘菌を想起させる無数の彫りを施した上に彩色し、熊楠のことばを書く.熊楠のことばを原稿用紙に延々と筆写した新作とともに12点を展示.

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